朝方、夢を見た。かつてオランが熱心に愛した唯一の日本男であり、オランを棄てた唯一の男であるKK君が、失明の危機に直面して嘆き苦しんでいた。オランはKK君の傍に居ながら、どうすれば彼の心を慰められるのか分からず、只管無言のまま。悲しくて不吉な感の残る、嫌な夢であった。KK君が、現在のオランに負けず劣らず幸せな人生を送っていてくれれば良いのだけれど......
そして目を覚ますと、午前8時半。空港行きのバスは9時にCentro発。うへー!!! 慌ててシャワを浴び始めたところ、ふと、昨日の食堂の愛らしい店員さんと言葉を交わさずにスペインを去るなんて、という気分になったオラン。シャワ+身支度を終えたオランは、バス停ではなく食堂へ向かい、新たに覚えたスペイン語で店員さんを笑わせ、朝食をとり、そして10時発のバスに乗って泣く泣く空港へ向かった。
やはりスペイン語圏はオランに実に合う。人々も言葉も文化も環境も、全てが愛らしい。San Diegoよりも、Santiago de Compostela。そんな気分。
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