大好きなTさんに呼び出され、非常事態であることを打ち明けられる。
「まだ頑張れそう???」
「この前一緒に飲みに行って毒吐きまくったから、大丈夫」
「それなら良かった」
「Tさんが居る限り、私は成長を実感できるから、頑張れます」
おじいちゃんの通夜に行くため、早めに退社したもののー。数年ぶりに家族や親族に会うことを考えたら、気持ちが萎えてきた。駅に着いてからその辺の店で黒ジャケットを探している内に、通夜の開始時刻を迎える。結局仕事着のままバスに乗り、葬儀会場へ。
バスに乗っていると、Tさんから電話。バスに乗っている旨メイルしたものの、再度電話が。また非常事態か??? バスを降りて電話をすると、営業を交えての飲み会へのお誘いだった。
「また非常事態が発生したかと思った、次回誘ってください」
「次は君の時かな???」
「Tさん居る限り、私は辞めんですよう」
葬儀会場に到着すると、既に通夜は終わり、階下で家族や親族の声がする。葬儀会場の人に声を掛けてから、独り焼香させてもらい、葬儀会場を去る。おじいちゃん、ご免なさい。家族や親族に会わずに済ませてくれて、どうもありがとう。泣きながらおじいちゃんの家まで歩き、家の敷地内にあるお地蔵様に手を合わせ、バスに乗って駅に戻る。
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