JICA(独立行政法人国際協力機構)の高校生エッセイコンテスト2005の最優秀賞に、中川間利以さんの「違いを認識するということ」が選ばれ、今日の産経新聞朝刊に掲載されていた。そのエッセイで彼女は、セネガル人と日本人のmixedであること、肌の色故に小・中学時代に屈辱的な虐めに遭ったこと、自分自身が嫌う相手からは決して好かれないと実母に諭されたこと、その心掛けの結果として周囲に受け入れられたこと、違いを認識することと差別することは異なる事実について、リズミカルにまとめていた。
かくいうオランも黒色系と黄色系のmixedであり、肌の色が特に濃く目立っていた小・中学時代には中川間利以さん同様屈辱的な虐めと善意の差別に苦しんだ経験を持つ。それを吹き飛ばすくらい素敵な仲間達と出来事に恵まれてはいるが、結果としてオランは平均的日本人に同化することも、日本人の家族候補(恋人)を持つことも、家族候補(恋人)を日本に住まわすことも、断固拒否することにした。その姿勢はオランの実の両親による差別を招き、殺し合いに至っても可笑しくない状況の果て、家族は断絶した。
肌の色の違いを認識することと、差別することは、全く異なる。幼児が純粋な好奇心から「Jの肌は何で黒いの???」と問うのと、オランに対する虐めを見かねた小学教諭が「オランを黒人呼ばわりして、そんなに黒いか???」と善意の差別をするのとでは、全く異なる。中川間利以さんを始め日本に住む数多くの若いmixed達の人生が、明るい光に照らされていることを願う。そしてオランは、肌の色に自信を持つよう諭してくれたオラン的祖母(故人)と、bedtimeの度にその肌の色の美しさを見せ付けてくれるJに、心底から感謝している。
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